[Code/Geass.] -皇族パラレル第一弾。

今回はパラレルワールドです。
————————————————-
黒の皇子は、皇族の末席に立つ彼の異母兄に、フワリと柔らかい視線を向けた。
「兄上。遅くなって申し訳ありません。約束を今ここに果たしましょう」

彼が呼んだのは、ただその身にまとう色から『蒼』と呼ばれる皇子。
・ディ・ブリタニア。
戦場に立てば、彼の前に立ち塞がるものはない、とまで言われる皇子。
今、ここにいるどの騎士よりも強いと、誰もが認める彼に、ルルーシュは微笑みかけた。

はその笑みに応え、ゆっくりと黒の皇子へと歩み寄る。
「随分とかかりましたね」
「申し訳ありません。ですが、漸く準備が整いました」
『蒼』は微笑を返すと、彼の前に跪き、その剣を差し出した。場内がザワリと音を立てた。
シュナイゼルとコーネリアが席上で身動きするのが、ルルーシュからは容易に見て取れた。
彼らが『蒼』を騎士としようと勧誘していたのを知っている。そして、それを目の前の彼自身が断っていたことも知っていた。
優越感から口元が緩むのを止められない。
「我が剣を受け取っていただけますか?」
場内の音は大きくなる一方だった。
低位置とはいえ、皇位継承権所持者がその剣を差し出したのだ。
しかも、彼は『蒼』である。
望めるのであれば、その剣を欲さぬものなど居ないだろう。
「……騎士候はありとあらゆる身分の者から実力で選ばれる」
ルルーシュはそう言うと、差し出された剣を受け取る。
「我が剣として、仕えることを誓うか?」
「Yes,My Mastar」
「では、・ディ・ブリタニア。貴公を我が専属騎士に任ずる。私の為に、その剣を振るうことを許そう」
「ありがとうございます」
彼はルルーシュの手の甲に恭しく口付ける。
「…生かすも殺すも、この手次第。私を使いきってください、我が主」
「言われるまでもない」

こうして、黒の皇子は最強の剣を手に入れたのだ。
————————————————–
以上。
相変わらず、勢いとノリで書かれるCode/Geass.です。その2。
シリーズ化するかどうか、考え中。つーか、カレン出せー(笑)

« | WebClapSS | »

評価

1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars (まだ評価されていません)
読み込み中...

後書&コメント

No comments yet.

Leave a comment

Posted: 2009.01.03 WebClapSS. / PageTOP